こんにちは
大河内です。
拡大床装置の拡大量を測るのに、パナチェッカーという器具があります。
簡単に拡大量を「見える化」することで、術者と患者の双方で進行具合を共有できるという目的で使っていきます。
実は、これ、鈴木設矢先生が岡崎好秀先生のご講演でヒントをいただいて作った器具らしいのです。とても良い器具ですよね。
さて、このパナチェッカーは1ミリ刻みで色が変わっているのですが、初めのメモリが1ミリではなく0.8ミリになっています。
不思議だと思いませんか?
私は最初、不思議でした。
鈴木先生が開発時にわざとこのメモリを1ミリではなく0.8ミリにされたのですが、その理由が、「1ヶ月後のチェックの時に厳密に計測するため」だそうなのです。1ヶ月目のチェックの時は4週間後なので、順調に進んでいると1週間0.2ミリの計算なので0.8ミリ拡大されています。
なので、0.8ミリなのです。
実際1ヶ月ちょうどに予約が取れるかどうかはの問題はありますが、少しでも始めは厳密にチェックすべきということでこのような数値になりました。
という、鈴木先生のパナチェッカーの開発の話でした。
■書籍■
GPのための床矯正治療を成功させる床装置と設計
デンタルダイヤモンド社 大河内淑子著
https://www.shien.co.jp/act/d.do?id=9810
■Ciメディカル主催セミナー■
1月31日予定
Ciメディカル東京 予定
「GPにこそおすすめしたい3歳からはじめる矯正治療パナシールド」
講師:大河内淑子
講演内容は基本的なパナシールド 及びトレーニング器具などの紹介です。