床矯正

側方歯群交換期の下顎の設計

こんにちは

 

大河内です。

 

先週、診療連携をさせていただいている医院でのこと。

患者さんを実際に一緒に診療しながら床装置の調整や説明などを行なっていました。

 

「どうしても調整しても装置が浮く」ということで見させていただいたところ・・・・

 

ああ、やっぱり。いつもの下顎の側方歯の交換期でのパターンです。

 

この時期はEの交換期が近いので6にアダムスのクラスプをかけることが多いのですが、6の歯冠(特に遠心)が低い場合が多く、維持がとても難しいのです。なので、かたがけアダムスクラスプなどが出ているのですが、これも調整の難易度が高すぎるクラスプなのです。

 

そして、この時期は6の遠心のクラスプに対合が干渉することが多く、よけいに難易度が上がります。

 

この時はなんとかボールクラスプと唇側線などで維持をとって、遠心の干渉するところもできるだけ調整しました。

 

ということで、

6が低位の場合は普通の6アダムスクラスプの装置を設計するととても難しいので、Eアダムスに6の単鉤を付与したものでできるだけ使うか、ボールクラスプと6の単鉤をつけたものかの設計にすることがあります。

本にも書いていますが、4が萌出していれば4アダムス6単鉤がもメリットが多い設計です。

 

これでも、実際は維持が難しい時もあるのですが、普通の6のアダムスクラスプにするよりはまだ調整が楽なことがあります。

 

このように、側方歯群の交換期は模型をよく見て維持装置を設計することで、このような苦労を回避することができる場合もあります。

 

せっかく作る装置は調整のいらないくらいの装置にしたいですものね。

 

 

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GPのための床矯正治療を成功させる床装置と設計

デンタルダイヤモンド社 大河内淑子著

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