こんにちは
大河内です
拡大床を使用している時、「ネジを決められたとおりに巻いているのにある一定のところから拡大されない」とのトラブルがたまーに起こります。
私たちは「スクリューの空回り」と呼ぶことがあり、セミナーでもここでも何度かお話ししていますが、本当にイヤなんです、これ。
原因は
・ネジ山がつぶれている
・スクリューに応力がかかっている
・スクリュー自体の問題
・入れている時間の問題
など、いろいろあると考えられますが、はっきりと特定することが難しいからです。
ただ、8年くらい前までは低年齢の下顎のスクリュー(小さめのスクリューを使う時)で2.5mmくらいのところでネジ山がつぶれたようにスクリューの抵抗がなくなる問題がある一定の割合で起きることがありました。
これは当時、A先生と言う昔から床矯正に情熱を持ってやってらっしゃる先生が、「2.5mmの壁」と言われて対処法を考案されました。そのようなことが起こった場合は、ネジがくるくると空回りする2.5mmの部分を乗り越えるために、一日中装置を入れてスクリューを巻く速度を毎日や2日に1回にします。
ネジ山がつぶれた部分をのりこえればまたスクリューが巻けるようになります。私たちもこれを「2.5mmの壁事件」と呼んでそのような方法で対処し、それでもダメな場合は装置を交換していました。
その後、ある拡大床の講演会で聞いた解決法で下顎の小さなスクリューの2.5mmの壁事件は減りました。やっぱり同じ問題があったのですよね。
今では特定の装置での空回りはほぼ無くなりましたが、それでもやはりたまーにクルクルと空回りが発生することもあります。そのような場合も上記のA先生の方法で対処をしたり、起こらないような予防策で対処をするようにしています。
せっかくやっているのに装置が空回りするって本当に残念ですので、できるだけ防いでいきたいですよね。
その予防策はまたの機会に。
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