咬合育成

歯の大きさと人類の進化 その2

こんにちは

 

大河内です

小児歯科学雑誌 48(1): 11−19 2010 の中で歯の大きさについての論文の話をしましたが、その論文の中に興味深い記述もあります。

「人類の進化で顎が小さくなってきたので、叢生が増えた」というのがよく聞く話ですが、それはあまり根拠がないということです。

顎骨のことに関しては顎がだんだん細くなってくる宇宙人の絵がすっごく有名なので、どうしても一般的には進化の過程というイメージが強いのですが、

木本先生の記述によると

「近年,日本人における不正咬合,特に叢生の発現が増加している。歯科疾患実態調査によれば、不正 咬合に関する調査が開始されたた1969年においては叢生を含めた不正咬合の発現は全体の13.4%であったのに対し、2005年の調査報告では叢生の発現は39.8%となっており、全体の約 4 割に叢生が認められている。この叢生の増加傾向については多方面からの考察が行われている。

日本人の食生活の変化にともなう食事内容の軟性化および咀嚼回数の減少と顎骨の大きさの縮小との関連性が動物実験のデータを基に報告された。しかしながら、実際に日本人の顎骨の縮小傾向を裏付ける調査報告はないため異論も多く,現在では近年の日本人の歯冠幅径の増大が歯の配列の際に歯槽部の大きさとの不調和を生じる主な原因と考えられるようになった。」

とあります。

動物実験では検証されているけど、データとしてはない・・・・、微妙。

反面、他の文献では噛まないことで歯列全体が内斜傾向になり、バイトが深くなったり、歯列幅径が短くなったりしているという考えもあります。

どれが一番の原因かというのはなかなか難しい問題ですが、これらが複合して進化の過程を辿っているのだろうなとは考えられます。

いずれにしろ、叢生の発症率が増えている中で、我々臨床医が患者さんにできる治療の引き出しは多く持っておくべきだなあと感じます。

さて、

その流れでなんですが、

以前より企画していたセミナーがやっとお知らせできそうです。

5月に行ったセミナーアンケートで

「スタッフと一緒に食育を学びたい」という声が多く、そのご要望に答えるためにいろいろ企画しておりました。

来週に案内を出す予定ですが、今回もスタッフと一緒に受講できるオンラインセミナー です。スペシャルゲストで岡崎先生をお呼びして「食育」を中心にコロナ禍での歯科医院の役割や口腔機能なんかについて話していただきます。

「スタッフが患者さんに説明できる食育を!」という目的のセミナーなんですが、前述のバイトが深くなっている問題や「なぜ前歯を使うことが必要なのか?」という食育に関して、おもしろく学んで、スタッフが思わず患者さんに話したくなる話をメインで行ってくださるそうで、どうぞご期待ください。

もう、内容を聞いていてもワクワクします。皆さんの要望にもお応えしながら、「私が一番聞きたい」って思うような内容のリクエストを出しまくりです(笑)

いやあ、楽しみですねー。

 

◇◇◇セミナー情報◇◇◇

 

■いいかおそだて主催セミナー■

Comimg Soon

9月頃 スタッフ向けバイオセラピーセミナー「食育」(オンライン)予定

詳細はまたお知らせいたします。

 

 

■Ciメディカル主催セミナー■

8月  9日(日)13:00~16:00

9月13日(日)13:00~16:00

Ciメディカル東京ショールーム及びオンライン開催 予定

「GPにこそおすすめしたい3歳からはじめる矯正治療パナシールド」

講師:大河内淑子
(内容の一部はいいかおそだて5月20日主催のセミナーと重複しております。内容についてのお問い合わせはinfo@iikaosodate.comまで) お申し込みはCiメディカルセミナー係まで。

 

■院内出張セミナー■

衛生士・助手向け 「口腔筋機能療法(バイオセラピー)・実践セミナー」3h

衛生士・助手向け 「装置の調整と説明・実践セミナー」3h

講師:大河内淑子

「お問い合わせ」ページから直接お問い合わせください。