床矯正

閉鎖型は保定装置なのか? その2

こんにちは

 

大河内です。

 

「閉鎖型装置は保定装置なのか?」

 

という質問には

 

「そのとおり!」と答えましたが、

 

「平行拡大後にその装置を巻かずにリベースして保定装置代わりにしてはダメなのか?」

という質問もよく受けます。

 

答えは「オススメいたしません」です。

 

確かに、

そのまま使ったほうが技工料は浮くかもしれません。

 

ただ、それを上回るデメリットが多いからです。

それが以下の4点です。

・不適合のリスク

・前歯が並ばないリスク

・不潔になるリスク

・低位舌のリスク

それぞれ説明していきます。

 

まずは不適合のリスク。

平行拡大が終わった後の装置はどうしても不適合気味になっています。

それをリベースしてそのまま使っても不適合による後戻りの危険性があります。

 

次に前歯が並ばないリスクです。

装置には「静的装置」と「動的装置」の2種類あります。

閉鎖型装置はセット直後は「動的保定装置」として積極的に前歯の配列を促すためにスプリングの調整をします。その後、「静的保定装置」として配列した前歯を保定します。

なので、

1拡大装置は前歯が並ぶスペースを作る装置

2閉鎖型装置はスペースができたところに前歯を並べて、その位置に保定する装置

という2つの装置で3つの段階で用いる必要があります。

 

そして、不潔になるリスクです。

開いたスクリュー部分は歯石や汚れが付きやすく、不潔になりやすい構造ではあります。シンプルな閉鎖型に変えることで不潔域を減らすことができます。

 

最後に、低位舌のリスクです。

スクリューのついた床装置はどうしても分厚くなります。

上顎に分厚い装置を長期間入れるよりも、閉鎖型の薄い装置に変えることで、低位舌のリスクも減りますし、患者さんの装着感も滑舌も全く変わります。

以上が閉鎖型を保定装置として使う理由です。

 

患者さんに「装置を閉鎖型になぜ変える必要があるのですか?」と聞かれたならば、上記をしっかり説明してもらうと良いでしょう。

これも、初診の時にはあらかじめ説明しますが、やはりこのように聞いてくる方もいらっしゃるので、再度説明させていただいています。

 

「床矯正治療のQ&A 1st step」(デンタルダイヤモンド)の94ページに書いてありますので、よろしければご参考ください。

 

 

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