咬合育成

先天性欠如の割合その2

こんにちは

 

大河内です

 

先天性欠如の割合の話の続きです。

 

「言葉で治療する」という本の紹介をしましたが、

実は「言葉で治療する」ことは鈴木先生がもっとも得意とすることです。

鈴木歯科医院は西武新宿線の地下化の工事の関係で3月に閉院となり、すぐ近くに御息女の晴子先生が「はる歯科」を開業されました。ほとんどの患者さんはそちらへ移行していただけることになったのですが、やはり長年通ってこられた患者さんはスタッフが同じでも場所と名前が変わることに寂しい気持ちがあるものです。皆様、いろいろと鈴木先生とのエピソードを教えてくださいました。

その時にある患者さんが

「私は鈴木先生に救われました。20年以上前に息子の歯が他の子よりも足りないと鈴木先生から告げられた時、悲しくて泣いてしまいました。こうなったのは自分のせいではないかと自分を責めたのですが、その時に鈴木先生が『これは神様の悪戯みたいなものなので、絶対にお母さんのせいではない。』と言ってくださって本当に心が救われました。それから私は鈴木歯科医院に一生通うと決めたのです。」

と言われました。

前回お話しした私のやり方とは若干違うのですが、鈴木先生はこの方法で多くのお母さんの気持ちを救ってきました。

 

私も「神様の悪戯」という言葉を使っていた時期もあるのですが、なんせキャラが正反対なくらい違うので自分にはしっくりきませんでした。臨床経験も人生経験も豊富な鈴木先生と同じことを言っても患者さんの心には響かないので自分なりの説明方法を考えて行うようにしています。

いつか、鈴木先生くらいの年齢になったらば、「神様の悪戯」を使っていければなあと思います。

このブログでは患者さんへの説明をいろいろと書いていますが、説明する人の年齢・性別・雰囲気で同じ説明でも全く違う捉え方をされることがあるので、ぜひ皆さん独自の説明をするための参考にしてください。

 

あと、補足なのですが、

 

鈴木歯科医院では自費の矯正の小児の方がほとんどなので、自費の初診でパノラマ撮影をするために、先天性欠如がある場合は初診で発見することができます。前歯のちょっとした叢生の相談に来たのに臼歯の3本欠如が見つかるという場合もあります。

そのような場合は今後の治療や対応について詳しく話すことができるのですが、問題は自費の矯正以外の小児の場合です。

私は先天性欠如や顎骨内での異常が多いことを踏まえて、6−7歳ごろ(小学1年生になった節目)にパノラマを撮影することを勧めています。残念ながら自費でしか撮影できないのですが、撮影するメリットを患者さんに説明して、希望される方のみ撮影しています。そこで早期発見をしながら、患者さんに負担の少ない咬合育成をする方針にしています。

それぞれ医院の方針はあるとは思いますが、ご参考になれば幸いです。