咬合育成

正中の過剰歯

こんにちは

 

大河内です

 

昨日、鈴木先生の模型相談に参加しました。多かったので鈴木先生が早めに始められて途中参加になってしまいました(汗)

 

たくさん学びはあったのですが、正中過剰歯について質問されていた先生がいらっしゃったので、今日は正中の過剰歯についてお話ししようかと思います。

 

側切歯萌出時期の正中離開の幅と自然治癒については、

 

1mmでは99%

2mmでは20%

2.7mmでは1%

 

と報告されていると「みにくいアヒルの・・」で書きましたが、

萌出したての場合にあまりにも離開が大きい場合、

デンタルをとってみると過剰歯があったというパターンは少なくありません。

 

過剰歯がある場合はその歯が

 

・萌出を邪魔しているか否か

・順生か逆生か

・患者さんの年齢

 

などで総合的な判断が必要です。

 

順生とは萌出しようとする方向に歯冠がむいている状態で、逆生とはその反対で他の歯の萌出と逆の潜っていくような方向に歯冠がむいている状態を言います。

 

鈴木先生も私も順正の場合で萌出に邪魔をしておらず、患者さんも手術を望まれない場合は経過観察していきます。床矯正装置で拡大刺激を与えると口蓋に萌出してくる場合もよくあります。

 

問題は逆生ですよね。

 

逆生の場合は教科書的に言うと、

将来鼻腔に到達して感染の原因となる等言われますので、

私は患者さんにはその説明して

口腔外科に一度行っていていただき相談してもらうように勧めています。

 

さらに

 

逆生の場合は、歯冠が完成した後は顎骨内に潜るように逆の萌出をし始めます。摘出するならば顎骨内に深く潜ってしまう前に摘出しないと侵襲が大きくなるで、早期の手術が望まれると言われています。

 

ですので、

 

「迷っているからもう少し後で手術したい」と言う患者さんにも摘出時期によって侵襲の程度が変わることを説明し、まず相談に行ってもらうことをお勧めしています。

 

 

逆生の場合は患者さんに判断してもらう時間が少ないのです。

 

「相談に行ったからと必ず手術をしなければいけないわけではない」と話すと皆さん納得してくださいます。

 

その後

早期に手術で過剰歯を摘出すると正中離開もスルスルっとバイオロジカルに治る場合が多いのです。

 

患者さんが経過観察を希望される場合もあったり、初診が遅くてもうかなり深くまで顎骨内まで潜ってしまって手術リスクが高すぎて経過観察にせざるを得ないケースなどは経過観察でその動きを確認していきます。何症例も経過を見ていますが、今のところ問題が起こったことは経験したことがありません。

 

ただ、経験したことがないからと経過観察を勧めるではありません。

 

私は手術等は将来起こりうるリスクを理解した上で患者さんが判断すべき事柄だと思いますので、このような説明の流れにするようにしています。

 

この逆生に関しての扱いは歯科医師によって判断が違う場合もあるのですが、私の考えは今のところ上記です。

 

また、症例が増えてくると変わることもありますので、参考程度にしていただければ幸いです。