咬合育成

説明はダウンアップで

こんにちは

 

大河内です

 

前回は説明の上下についてだったのですが、

経験談を少し話したいと思います。

 

床矯正やバイオセラピー等の自分で進める治療が停滞している場合に

「治療が進んでいないのでこのままだと治療が終わらない。」

と伝えなければならない場合があります。

 

多くが混合歯列期後期です。

 

かなり注意深く伝えるようにはしているのですが、

患者さんがシクシクと泣いてしまったことが何度かあります。

残念ですが、こうなるとそれ以降の説明を受け入れてもらえなくなります。

 

その説明の目的は

・モチベーションを上げて治療を継続するか

・治療を変更するか

・治療を中断するか

の決断です。

 

ただ、普通に伝えてしまうと

今まで行っていた努力も全て否定されたように

患者さんは感じてしまいます。

 

患者さんは努力していないわけではありません。

当初は真面目にやっていたが、

だんだんとモチベーションが下がってしまったパターンがほとんどです。

 

ですので、

今までの治療結果も伝えて、

今まで頑張った結果どのように変わったかも

一緒に伝えるようにしています。

 

そして、今のペースで行くと

後どのくらいで終わりになるかの予想を話すようにします。

(あくまでも予想ですので変化する場合もあることは伝えます。)

 

何よりも

 

患者さんには治療を中断したり変更したりするよりも

できればモチベーションが上がって

治療を継続してもらいたいですよね。

 

私たち医院側もそれを望んでいることもしっかりと伝えます。

 

伝えている内容はほぼ同じなのですが、

このような話し方をするようになってから、

以前よりも患者さんのモチベーションが上がりやすくなり、

治療の決断へとスムーズに移行しやすくなりました。

 

要するに

 

説明は上下(アップダウン)を反対にしてダウンアップにすることです。

 

まずは気持ちがダウンする真実から、

そしてモチベーションがアップする誘導へ

 

つい、事実のみを口にしがちな我々ですが、

事実の伝達のみではモチベーションはアップしません。

 

やらなきゃ進まないのは患者さん本人が一番わかっています。

 

「このままの食生活を続けるとデブになって病気になりますよ」

と伝えられてダイエットが成功するわけではありませんよね。

 

自分が一番自覚しているのです。

 

 

ですので、

我々はサポートする立場として

前述した「目的」のために

どうすれば良いのかを常に患者さんと考える必要があります。

私も今でも頭をひねり続けています。

 

経験談をいくつもか書こうとしたら一つになってしまいました。

続きはまたの機会に。

 

余談ですが、

小児の咬合育成で私がとても尊敬している先生が

おっしゃっていました。

 

「咬合育成は治療技術だけでなく説明技術も必要。

咬合育成はいろんな要素が歯車のように連動している。

その中の大きな歯車に説明技術というものも含まれている。」

 

そのとおりですよね。なので私も説明のことばかりつい書いてしまいます。

 

いつも話すたびに

臨床のモヤモヤっと感じていることを言語化してもらえるので

ぜひこの先生に講演会をお願いしたいと考えています。

 

私が一番聞きたいのです(笑)