咬合育成

早くて何が悪い!?

こんにちは

 

大河内です

 

歯の萌出が遅い場合の話が前回まで続きました。

 

歯の萌出があまりにも遅いと保護者がすごく心配されるのですが、

単に個体差で遅い場合にはそれほど問題ではありません。

顎骨がしっかり成長してスペースができてから萌出する方が

叢生にはなりにくいのは当然ですよね。

 

ただ、歯の萌出を促すための刺激を与えるためにも

バイオセラピーの重要性を伝えます。

 

バイオセラピーのモチベーションを上げるチャンスです!

 

 

逆に、

 

歯の萌出が早い場合で

顎骨の成長が追いついていない場合は叢生が発症しやすくなります。

 

下顎の乳前歯の萌出は8ヶ月前後が平均値ですが、

萌出が早い傾向にある場合は萌出開始から早い場合が多いため、

乳前歯の萌出が何ヶ月ごろであったかを保護者に問診して確認します。

 

「そういえば赤ちゃん時に歯が初めて生えたときも早くてびっくりしました」

など、

他の歯の萌出が早いか遅いかはわかりませんが

初めて生えた歯の萌出時期が早いか遅いかは

たいがいの保護者は覚えているものです。

 

私も自分の子供の歯の萌出時期は忘れましたが、

遅くて心配したことは鮮明に覚えています。

こっそりデンタルを撮ろうかと思ったくらいでした(笑)

自分の子供に関しては頭でいくら理解していても

単なる母親としての心配性の本能が働いてしまいますね。

 

「歩き始めも早くてびっくりした」などもよく覚えていますよね。

 

その問診で、「歯の萌出が早い」という自覚を持ってもらいます。

この自覚によって、これから行う説明が他人事ではなくなります。

 

それから説明に入ることが大切です。

 

萌出が早い場合のデメリットとして

 

全体の萌出程度をパノラマで経過観察していくと、

一気に側方歯群が抜け変わることも多いために装置の維持が取りにくく、

治療の進め方が難しい場合もあります。

 

そして、

成長が終わるまでの期間が通常より短いために

バイオセラピー等に残された治療期間も短くなります。

 

保護者はどちらかというと

歯の萌出が遅い方が心配される傾向にありますが、

早い場合はあまり気にしていないことも多いのです。

 

むしろ早い方が良いとさえ思っている傾向にもあります。

 

ですので、

この保護者の認識と我々の認識のズレを正すための説明が必要になります。

その説明を他人事と捉えないためにも

「乳歯の生えるのも早かった」という問診が大切なのです。

 

患者さんを怖がらせるわけではありませんが、

歯の萌出が早い場合のデメリットも伝えて、

通常よりもバイオセラピーを頑張ってもらうように伝えます。

 

ここでもバイオセラピーの指導のチャンスです!

 

バイオセラピーや咬合育成も他の治療と同じように

保護者と我々の認識のズレからトラブルが起こりやすいため、

十分な説明をされることをオススメいたします。

 

そして、

 

それぞれのバイオセラピーの指導のチャンスを逃さないことをオススメいたします。