床矯正

「床矯正装置をなくしてしまった!」への対応

こんにちは

 

大河内淑子です

 

コロナの影響が予想外に広がり、

刻々と変わる状況に対応しきれない日々です。

 

いろいろと手につかない落ち着かない気持ちですが、

こんな時こそ「冷静に」「柔軟に」

毎日のやるべきことをやると自分に言い聞かせています。

(そうでないと、ニュースを見続けてしまいますよね・・・)

 

さて、今日は患者さんが床矯正装置をなくしてしまった時の対応

についてお話ししていきます。

 

床矯正治療を始めて間もない医院さんで

患者さんが紛失した時の模型について相談がありましたので、

今日はご紹介いたします。

 

初診の時には、患者さんへの説明で

「もし装置を紛失してしまったら1分でも早く来院するように」

とあらかじめ伝えています。

 

ただ、患者さんも忘れてしまっている場合もあるため、

紛失してしまったと連絡が来たら、

できるだけ早く来院するように伝えます。

その際に1〜2時間待てるタイミングで来院してもらうように伝えます。

 

これは、簡易リテーナーを作るためです。

 

小児期の拡大中の歯列は装置を外していると

拡大時の7倍の速さで後戻りすると言われています。

 

個人差はかなりありますが、

1ヶ月巻いた1ミリの拡大は4日ほどで後戻りします。

 

拡大中でなくとも

歯列交換期は予測外に歯が動くこともあります。

 

ですので、

 

来院して印象採得して2週間後の来院時には

すでに歯が動いてしまって装置が入らなくなっている場合があります。

 

それを防ぐために簡易リテーナーを作製し、患者さんに渡します。

リテーナーは14時間程度入れてもらいます。

 

作製の手間はかかりますが、

装置の不適合を防ぐためです。

 

作り方は

 

来院して印象採得を2つ行い、

一つの模型でリテーナーを作製します。

真空加圧形成器は医院さんにあるものを使用し、

リテーナーのシートは

スプリント用の薄めのハードタイプの安いもの十分です。

カットも歯茎部に沿わせる必要はなく、

歯冠の1/2くらいのところで咬合面と平行で大丈夫です。

 

もう一つの模型は新製の床矯正装置を作る模型として

技工所に作製を依頼します。

 

一つの模型でリテーナーを作って

その後にその模型を技工所に送っても良いですが、

その際は作業中に破折しないように注意して取り扱います。

 

2週間後くらいに装置ができてきたら、

簡易リテーナは破棄して装置をセットします。

 

このような作業があるため、

紛失してしまうと手間もお金もかかるので、

患者さんも歯科医院側も「あちゃー」という気持ちになります。

 

ですので、

失くした時はどうゆう状況で紛失したかを問診して指導しますが、

紛失しない工夫を患者さんにあらかじめ伝えることも必要です。

 

特に

 

「ティッシュにくるまない」

 

ことを徹底してください。

 

ティッシュに包んでポケットにしまってどこか落ちてしまう、

ティッシュに包んで置いておいたら家族がゴミと間違えて捨ててしまった、

外食時に外した際にティッシュに包んでそのまま忘れる、

というティッシュ関係の紛失が非常に多いです。

 

「ティッシュに包まない」を徹底するために

装置は「お口」か「ケース」のどちらかに入れるように指導することを

オススメいたします。