こんにちは
大河内淑子です
前回、患者さんに言ってはならないN Gワードをあげました。
N Gワード
・「床矯正という治療方法があります。顎を拡げて治す方法で・・・」
・「床矯正という治療法で簡単に治ります!」
・「床矯正治療で顎を拡げれば、歯をぬかずに治せます!」
・「床矯正治療なら安く治せます!」
今日はそのN Gワードの
「床矯正という治療方法があります。顎を拡げて治す方法で・・・」
についてお話ししていきます。
「なぜこれを言ってはならないのか?」と不思議でしょうが、
これを言うタイミングに気をつけないとN Gワードになるという意味です。
歯並びについて何の問題も感じていない保護者に対して
いきなり装置を使った治療の話をすることは
自分の問題としてとらえにくくなります。
ともすれば、
「自費治療をすすめたいからじゃないの?」などの
疑いをかけられることもあります。
患者さんのためを思って説明していても
このような誤解を受けるのは残念ですよね。
「どう言う治療法があるか」ではなく、
現状を説明し、
「なぜそのようなことが起こったのか?」と言う話から始めましょう。
小児の問題の多くの原因は
機能的な問題が原因のことが多く、
まずその機能的な原因を取り除くような治療が必要になります。
つまりは口腔筋機能療法(M F T)の話になります。
私たちはバイオセラピーと呼んでいますが、
まずは食育を中心としたバイオセラピーの話から始めましょう。
床矯正装置はあくまでも咬合育成の一つの手段でしかありません。
バイオセラピーも含めた包括的な説明が必要となります。
患者さんに話すタイミングに注意して
治療説明をすることをオススメいたします。
詳しく知りたい方は
「GPのための床矯正・矯正のすすめ 活用編 ドクター・スタッフ&患者のコラボレーション」をお読みください。
何度も登場するので宣伝みたいに感じてしまうかもしれませんが、
この本は私も含めうちのスタッフも花田先生も鈴木先生も
咬合育成初心者の医院が
スタッフを含めて実践的に活用できるものばかりを抜粋して掲載しました。
今でもとても良い本だと私は思っていますので、何度も紹介させていただいています。
私はこの花田先生のN Gワードの話を聞いて衝撃を受けました。
今まで何気なく説明していたことが、
少し目線を変えて説明するだけでここまで変わるのかと言う経験をしました。
患者さんに寄り添う治療がしたいと言いながらも
説明の仕方はそこまで深く掘り下げて考えていませんでした。
ただ、
床矯正治療で成功している先生方は
やはり独自の説明法を持ってらっしゃいます。
この説明法などを参考にしてもらって、
皆さんもぜひオリジナルの説明法を模索して見つけていただきたいと思います。