こんにちは
大河内淑子です
口腔筋機能療法であるバイオセラピーを行っていると、
患者さんや術者からよくある質問があります。
「ポカンエックスとタッチスティックの違いがよくわからない」
とのことです。
使う目的が全く違うのですが、
表面に見えるプレートと柄が同じために紛らわしいようです。
兄弟でポカンエックスとタッチスティックを
それぞれに指導した時に保護者から
「どっちがどっちのものかわからなくなった」
と聞かれたこともあります。
簡単に説明すると
ポカンエックスの目的は口唇閉鎖を促すもので、
タッチスティックの目的は低位舌改善です。
ポカンエックスは歯で噛まずに唇の力でホールドし
タッチスティックは歯で噛んでホールドするものです。
ポカンエックスは唇でホールドするだけで良いのですが、
タッチスティクは歯で噛んで、舌をスプーン上の所にのせるという
2段階の指導が必要です。
あとは
ポカンエックスは色の種類は関係ありません。
どの色を使っても形は同じです。
タッチスティックは色の種類で形が違います。
4種類あります。
正常咬合位用 グリーン系(濃い色:小児用、淡い色:大人用)2 種類
切端咬合位用 ブルー系((濃い色:小児用、淡い色:大人用)2 種類
タッチスティックは症例によって
それぞれ使い分けるのですが、
当院で一番よく使うのは正常咬合位用(グリーン)の小児用(濃い色)です。
構成咬合がとれるようなら使用可能なので、
軽度の反対咬合や切端咬合位の患者さんなどで
よく使用します。
補足ですが、
タッチスティック2というものは普通のタッチスティックよりもスプーンの位置が斜めになったことで舌が乗せやすくなりました。
以下にオーラルアカデミーの取説のリンクを貼っておきます。
必要ならご確認ください。
http://www.oralacademy.co.jp/product/attr/ポカンX_取扱説明書.pdf
http://www.oralacademy.co.jp/product/attr/タッチスティック_取扱説明書.pdf
タッチスティックとポカンエックは
紛らわしい形と色ではありますが、
患者さんにしっかり説明できるように
理解しておくことをオススメいたします。
こうゆうのも作りました↓