床矯正

唇側線って意味不明 その2

こんにちは

 

大河内淑子です

 

前回、唇側線の役割が4つあるというお話をしていきました。

 

唇側線の役割4つ

 

・補助断線

・維持装置

・リップバンパー

  • 保定装置

 

今日はその維持装置としての役割の話をしていきたいと思います。

 

唇側線で維持をとるということはあまりないのですし、

色々と注意も必要なのでオススメはしないのですが、

「どうしても維持が足りない」という時には唇側線に頼ります。

 

特に乳歯列でアダムスのクラスプしか維持装置がない場合、

アダムスが切れたり、

装置が不適気味でアダムスの調整が難しかったりして

拡大するのにあと2ヶ月だけ維持が欲しいという時によく使います。

 

唇側線の4前歯の部分のまっすぐなワイヤーで押さえることがほとんどなのですが、

あまりやりすぎるとスクリューに負担がかかるので、

最低限の維持にすることが必要です。

 

また、

4前歯で抑えすぎて前歯が潰れてしまわないように

内側の床があっているか確認することも大切です。

逆に前歯を内側に入れたいときは床を削りましょう。

 

維持をとるために4前歯を押さえなくても

拡大していくと前歯(特に下顎)が潰れてしまいがちなのですが、

4前歯が自然なアーチを描けるような調整を

いつも意識していることが必要です。

 

どうしても潰れてしまったときは

閉鎖型の時に自然なアーチをつけるように心がけてください。

 

上級者の調整としては4前歯のワイヤーではなく、

ループの部分やループの近心の基底部の90度に曲がったワイヤーのところで維持をとることもありますが、

これはとても難しいので、

どうしてもの場合は装置を作り直した方が早いこともあります。

 

使いこなせるようになると

何かと便利な唇側線なので、

バリエーションを増やすために練習してみると

臨床の幅が広がります。

 

いずれにしても

維持装置として用いることは

唇側線のメインの役割というわけではないので

「緊急時のみ短期間に使う」という方法がオススメです。