床矯正

唇側線って意味不明(その1)

こんにちは

 

大河内淑子です

 

今日は唇側線の役割のお話をしたいと思います。

 

先日、YouTubeでもおつたえしましたが、

唇側線の役割というのはいろいろあります。

 

床矯正装置をはじめて見た時、

アダムスのクラスプと唇側線とボールクラスプと

なんだか見慣れない構造にとまどいました。

中でも唇側線の形です。

 

「唇側線って意味不明」

「このループって何?」

 

「拡大するときに唇側線なんて特に必要ないんじゃない?」

「唇側線なんてあっても邪魔なだけだから単純鉤でいいんじゃない?」

 

などと、不遜な事を考えていました。

 

「とりあえず、つけとこう」みたいに

いつもの設計では付加していたのですが、

使っていると「なんだか便利」と

使い勝手が良い装置だとわかりました。

 

その役割は大きく4つあります。

 

  • 補助弾線
  • 維持装置
  • リップバンパー
  • 保定装置

 

今日はその①の補助弾線のお話をします。

 

 

一番よく使うのが、補助弾線として使い時です。

拡大しながら内側の床を削合して唇側線をしぼることで、

フレアをしている前歯を内側に入れる事ができます。

閉鎖型などはアーチを理想とする形にすることで

唇側線をしぼってアーチを整えたり、

サンドスプリングで押された歯のガイドラインとなったりもします。

 

唇側線のループの部分をダブル型にすることで、

唇側に飛び出た犬歯を内側に誘導することができます。

 

ループの部分をコの字型にすることで、

近心(または遠心)捻転している犬歯に回転する力をかけることができます。

 

唇側線の4前歯部分の調整は単純な調整ですが、

ダブル型やコの字型の調整はすこし難しい部分があります。

 

ダブル型とコの字型も好みがありますが、

私はダブル型の方が圧倒的によく使います。

100:1以上かも(テキトーな数字です)。

 

個人的な意見ですが、

私はダブル型が好きでコの字型の調整はあまり好きではないのです。

 

どのクラスプやどんなタイプが好きかというのは

個人的な好みによって別れるので、

何でもダブル型が良いと言う意味ではありませんので、

自分が使ってみて症例に合わせた好きなタイプを選べばと思います。

 

調整ができて歯が予定通りに動けばなんでもいいのです。

 

私が好きな設計は私の技術を前提として、

私が調整しやすい設計なので、

同じ設計をしたからといって

治療が上手くいくわけではないことはご理解ください。

 

というわけで、ぜひいろいろ使ってみて、

自分なりの調整や設計を習得していくことをおススメいたします。