セミナー

乳幼児の反対咬合は自然に治るのか?

こんにちは

 

大河内淑子です

 

ある時、3歳児検診で乳歯列の反対咬合が認められた小児が

「永久歯の生え変わりの時に治るかもしれない」

と、言われたとのことです。

 

保護者は心配になって、

A歯科医院で相談しました。

 

A歯科医院の歯科医師は、

やはり、同じように

「治る人もいるが、治るか治らないかはわからない」

との答えでした。

 

何か努力すべきことはあるのかと聞いても、

「特にないが、心配なら専門医の先生へ相談しましょうか?」

とのことです。

 

保護者はなんだか納得いかない気持ちになり、

他のB歯科医院に相談に行きました。

 

B歯科医院では、どれぐらいの確率で自然に治るのかという話や

詳しい治療法などを説明してもらい、

保護者は納得してB歯科医院に通うようになりました。

数ヶ月で反対咬合も治りました。

 

さて、このようなシチュエーションですが、

よくあるパターンだと思いませんか?

 

実は

A歯科医院の歯科医師と

B歯科医院の歯科医師は

どちらとも私です。

 

A歯科医院での私は卒業したてで、

咬合育成をまだ勉強していない頃の私でした。

ただ、自分でも保護者の方が納得できていないのを感じたので、

その後、咬合育成を勉強し、

B歯科医院の説明と治療ができるようになりました。

 

知らないって怖いな、と今では思います。

 

今、Ciメディカルさん主催の

小児の反対咬合のセミナーの準備をしています。

 

ふと、知らなかった頃の私のことを思い出して、

当時の私に教えたいことをもりだくさんに入れていこうと

スライドを作っています。

 

乳歯の反対咬合の自然治癒率は6.4%※です。
約20人に一人くらいしか治らないのです。

 

それも、乳歯の自然治癒の条件として

 

  •  4前歯に限局
  •  構成咬合がとれる
  •  遺伝性がない
  •  顔貌に影響が出ていない。
  •  被蓋が浅い

というものなので、

明らかに反対咬合だろうとわかるくらいの小児の場合は

上記に当てはまらないことが多いのです。

 

食育の注意点も全く違ってきます。

 

乳歯の反対咬合の治療法について

ご興味がある先生はぜひCiセミナーでお待ちしております。

 

 

※1 永原邦茂、飯塚哲夫:乳歯反対咬合者の咬合の推移
−乳歯反対咬合の自然治癒を中心として−愛院大歯誌:30(1):223-229.1922

 

※2宮原 熈:乳歯反対咬合の形態的研究−永久歯萌出までの経年的観察−.日矯歯誌,43:1-15.1984