床矯正

子どもの口と顎の異常・病変〜粘膜編

こんにちは

 

大河内淑子です

 

クインテッセンスから出版された

「子どもの口と顎の異常・病変〜歯と顎骨編」という本を

先日ご紹介しました。

 

今日は、それの「口の粘膜」編です。

 

歯と顎骨編と同じように、

わかりやすいカラー写真満載で紹介されていました。

 

唇顎口蓋裂の説明が多く、

実際のところGPにはあまり関係ないかなと思うような部分もありましたが、

粘膜の嚢胞や小帯の対処などの種類とその鑑別、対処法などは参考になりました。

 

今、私は個人的に顎骨内の異常の方に興味がいっているので、

面白さというならば前回の歯と顎骨編の方が興味深かったです。

 

ただ、粘膜も十分な観察が必要です。

 

小児の咬合誘導で床矯正装置を使用している子供たちから、

「装置(の唇側線)が触れるところにプツッと何かできる」と

いわれることがあります。

またはこちらが気づく場合もあります。

 

本書より、10歳未満で下唇に発生することと形状から

粘液嚢胞の疑いとして経過観察することが多いです。

 

唇側線が機械的刺激となっている場合は、

すぐに唇側線を除去するか、

口唇に刺激を与えない様に調整します。

 

ほとんどの患者さんが自然に消失していきますが、

機械的刺激を取り除いても繰り返すならば

口腔外科で切除の相談をしてもらう様に紹介しています。

 

装置を使用していない小児でも

噛んだりぶつけたりする機械的刺激で起こるので、

直接床矯正装置が原因でなったとは断定は難しいところです。

 

ただ、保護者にはそれもふまえて十分な説明が必要でしょう。

 

この様に、本書は幅広く病変が載っているため、

知識の総合的なおさらい的な確認をするのはとても読みやすい本でした。