こんにちは
大河内淑子です
「床矯正装置を使用しているが、実際何ミリまで拡げられるのか?」
という質問を先生や患者さんからも良く受けます。
使っているスクリューの種類やメーカーにもよるのですが、
当院で使用しているものは
上顎 7ミリ
下顎・後方 5ミリ
前方 3ミリ
を目安にしています。
実際メーカーの数値よりも0.5〜1mmくらいは少ないのですが、
患者さんにはこの目安が交換時期と話しています。
これ以上拡大するとスクリューがネジ穴からはずれて
装置が不安定になることもあります。
臨床の場では患者さんが思ったより進める事もあります。
そのため、
上記の数値を目安にする事が一番トラブルが少ないと落ち着きました。
「あともうちょっとで叢生が解消されるのに、、、」という時は
上記を超えて拡大する事もありますが、
装置が不適になってきているのであまり拡大効果がでないこともあります。
実際、もうちょっとで終わるのという時にも
拡大されずに結果的にスクリュー交換をする例もあります。
スクリューの終わりかけは装置もスクリューもルーズになっているため、
期待しているほど拡大されないと言う事を想定して、
患者さんに事前説明した方が良いでしょう。