こんにちは
大河内淑子です
少し続きますが、口腔筋機能を上げるための食育のテーマです。
小児の咬合誘導で尊敬している先生方は数多くいらっしゃるのですが、その中でもトップクラスに値する田中康雅先生という先生がいらっしゃいます。
先日お会いした時に患者さんにどういう口腔筋機能の指導をしているのかと相談させていただきました。
「シャインマスカットでなく、巨峰だよ」
「???」と頭の中がなるのですが、これが田中先生の凄いところです。
相手の頭の中に「?」を作って、興味を引くのです。
もちろん私も続きが知りたくてワクワクしました。
田中先生は巨峰を丸ごと口に入れて皮と種を舌で上手に出して実の部分を口蓋で舌と押しつぶしなさいと指導されているようです。
「シャインマスカットは簡単に食べれるから種と皮のある巨峰じゃないとダメ」
その他、季節によってはさくらんぼの軸を舌で結ぶ、等の旬の食べ物を取り入れた指導を行っているとのことです。
「よく咬む」だけでなく、舌の機能向上トレーニングもこのように食育で行う素晴らしい指導だと感心しました。
「旬のものを取り入れる」とは言い古されているように聞こえる指導ですが、小児の治療は医療とは言っても生活習慣の改善も多くを占めます。いかにそれを取り入れやすくするかがポイントになります。
- 患者さんに取り入れてもらいたい指導は「?」を作って、記憶に残す。
- さらに旬のものでお母さんたちの取り入れやすい方法を指導する。
- 美味しい食べ物で小児のモチベーションを強化する。
「患者さんが行動を起こしやすいシンプルな指導はさすが〜〜〜〜」と、さらに尊敬度が上がりました。
こうゆう話で盛り上がれる師匠的存在は本当にありがたいですよね。
田中先生にいつも感謝です。