床矯正

嘔吐反射をさせない印象のコツ〜その2

こんにちは

 

大河内淑子です。

先日の嘔吐反射の予防の続きです。

 

まずは大前提である印象材の量の練習をしながら、

印象前、印象時、印象後と嘔吐反射予防ポイントを活用します。

今回はそのポイントについて触れたいと思います。

 

  • 印象前

まず、ジャンパーなどの上着を着ている場合は必ず脱がせましょう。首がボタンで詰まった服を着ている場合はボタンを少し外します。

次に、印象時の時間帯です。朝食・昼食直後などでお腹いっぱいであると嘔吐反射が起こった時に大量の吐瀉物がでてくるので、要注意です。

トレーのシテキ時に嘔吐反射の敏感さを観察しましょう。敏感な子供には「苦手なのかな?できるだけ気持ち悪くならないようにするけど、吐きやすかったら言ってね。」とケアしながら必要に応じて膿盆やタライを渡します。

トレーにユーティリティーワックスで口蓋の堤防を作るなどの工夫します。

姿勢を正させて、上を向かせないように指示します。

  • 印象中

準備が整ったら印象です。

最低限の印象材で採れるように量を調整します。私は、患者さんの口腔内に入れる直前で「ちょっと減らしてあげるね」と口蓋部の印象材を指で減らして目の前でみせる事で、患者さんの心理負担を減らしています。

印象材を口腔内にいれて、「お鼻で息をしていてね〜。少しうつむきになってね〜。つばが垂れてもだいじょうぶだからね。」とゆっくり声をかけながら、少しうつむき加減で鼻で息をする指示をだします。嚥下をすると嘔吐反射が起こりやすくなるので、ティッシュなどを口の下に持たせて唾を飲み込まないようにさせたりもします。

 

タイマーを患者さんに渡して、あとどれくらい我慢すればよいのかを見てもらっても、気をまぎらわせる効果もあります。

 

少しでも嘔吐反射が始まりそうな予感がしたら、患者さんに右足・左足を交互に上げてもらうように指示します。これは鈴木歯科医院最年長のスタッフから教わりました。お腹に力を入れることで嘔吐反射が減じ、気を紛らせる効果もあるようです。一度教えると、気持ち悪くなりやすいと自覚している子は印象中に自ら足上げを行うこともあります。

その他にも「天突」という鎖骨の間にある嘔吐反射を抑えるツボを押してもらう、などの方法があります。

 

 

  • 印象後

印象後は「今日は上手にできたから次からはもう大丈夫。」と印象への恐怖心を徹底的に取り除きます。

 

上記のポイントは人それぞれ使ったり使わなかったりとありますが、術者の好みもありますので、ご自分のスタイルに合わせて試してみていただきたいと思います。その他、「私はこんな方法でやっている!」というものもがあればぜひお問い合わせフォームなどから教えていただければ幸いです!